第3章:2009〜2019

再起不能と言われた右腕

17歳の時の運動しすぎで90代の膝首の状態 怪我の後遺症により、40歳で私は頚椎損傷による右腕麻痺を負いました。
入院中、医師からこう告げられました

「本来なら首から下が麻痺してもおかしくない、右腕麻痺だけで済んだのは幸運ですよ」

──再起不能。そう言われました。

けれど私は、19歳の頃に介護ボランチィアしていた遠藤茂先生の言葉を思い出しました。
日本初の重度脳性麻痺の小学校教諭をしてた先生は、こうおっしゃっていました。

「レイリーは痛みを感じられて羨ましい。痛みは自然の包帯で、体のボタンなんだよ 僕の体は痛みも感じない 」

「待てよ まだ痛い。ということは、神経が通ってるってことじゃないか」

私は喜び、空手の形と瞑想を、痛みがなくなるまで諦めずに続たくなり。諦めるのは痛みが感じなくなった時に諦めよう 嬉しくてやらずにはいられない繰り返し楽しむ感覚 三昧(サマデイ)の中にいました この人の気持ちが知りたいと思って10年で会ってきた障害者の人たちの気持ちを少しでも学ばせていただいてるんだと嬉しくて仕方なかったのです


脳波をシータ波に合わせ、セロトニンやミエリンの流れを意識し、
病院のベッドの上で、瞑想をして6時間も左手だけで空手を行いました

ある日、看護師さんの「きゃーっ!」という声で目を覚ますと──
一生動かないと言われた右腕が一緒に動いていたのです。
太極上段の型を瞑想で動かしていたら、実際に右腕が動いていました。そう人にはミエリン現象という100倍速で必要な神経が糸巻きのように束に作る力がみんな持っているのです。これもミエリン不足による筋硬化症 ノンレックス症候群だったKさんに教わったことです

その瞬間、私は涙が止まりませんでした。


YOGARATEに救われた

10年障害者の人たちの介助で学んでいた脳波や脳内物質 生徒の夢を叶えるために生み出した「YOGARATE(ヨガラテ)」
でも気づけば、それは自分自身も救ってもらってたのです。

右膝、首、右手──
17歳で選手生命が絶たれ「90歳の体」と言われた私の身体が、こう語りかけてきた気がしました。

「ひとつ失うと、ひとつ与えられる。失った場所には仏様が住む。ヨガラテを広めよう」

それ以来、ヨガを外にも教えるようになり、YOGARATEは医療や怪我に悩む人、
選手として伸び悩む人、パーキンソン病・がん・不登校の子どもたちなど、
幅広い人々に届き、2ヶ月先までキャンセル待ちのメソッドとなりました。

YOGARATEは、私の人生の道となったのです。


雑誌連載という挑戦

「五十嵐道場 錬成日本一」をきっかけに、空手雑誌で連載を持つことになりました。

編集長に、私はこう伝えました。

「私は作文が苦手で、子どもの頃は居残りの常連でした。そんな私でも良いのでしょうか?」

編集長は笑って言ってくれました。

「締切は決めません。書き終えたら持ってきてください」

文才も戦績もなかった私が、原稿用紙10枚を書くために100枚以上書く
そんな不器用な方法でも、明け方まで机に向かい続けました。

<石十の法則>という題で書きました 石の上にも10年が私の座右の銘です 

私のように「自分で自分を壊すような練習」をしてきた人たちに伝えたい。

  • 怪我をしない練習方法はある
  • 自分をダメだと思っている人に「Yes」と言いたい
  • 「続かないかも」を「また行きたくなる」に変えたい

その思いの結晶が──YOGARATEです。


目次

全日本空手道五十嵐道場 & Reily Yoga Studio

空手道全国選手・ナショナル選手 多数輩出

ヨガラテ発祥地

  • 個別レッスン
    • 組手担当:げんき先生
    • 形担当:れいこ先生
  • 五十嵐道場:毎日練習
  • レイリーヨガ:月3回
  • カームハート:月1回 他

📍住所

東京都江戸川区松江3-20-2

🚃アクセス

  • 都営新宿線「船堀駅」よりバス10分
  • JR「新小岩駅」よりバス15分

指導者紹介

  • 全日本空手道一友会五十嵐道場 代表:五十嵐 理
  • 指導員:五十嵐 元樹
  • Reily Yoga Studio 代表:レイリー

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